目次
- 1. 第1章 老人ホームにはどんな種類がありますか?
- 2. 第2章 まず老人ホームの種類を一覧で比較
- 3. 第3章 特別養護老人ホーム(特養)とは?
- 4. 第4章 介護老人保健施設(老健)とは?
- 5. 第5章 介護医療院とは?
- 6. 第6章 介護付有料老人ホームとは?
- 7. 第7章 住宅型有料老人ホームとは?
- 8. 第8章 認知症高齢者グループホームとは?
- 9. 第9章 軽費老人ホーム・ケアハウスとは?
- 10. 第10章 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?
- 11. 第11章 有料老人ホームとサ高住は何が違う?
- 12. 第12章 認知症ならどの老人ホームを選べばいい?
- 13. 第13章 医療が必要ならどの施設?
- 14. 第14章 老人ホームは「種類」だけで選ばない
- 15. 第15章 東京都で老人ホームを探す場合
- 16. 第16章 どの老人ホームが合うか分からない場合は?
- 17. 第17章 まとめ|老人ホーム選びは「施設名」ではなく「本人の状態」から

老人ホームの種類一覧|違い・特徴・どんな人に向いているかを比較
第1章 老人ホームにはどんな種類がありますか?
老人ホーム・高齢者向け住まいには、主に次のような選択肢があります。
・特別養護老人ホーム(特養)
・介護老人保健施設(老健)
・介護医療院
・介護付有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・認知症高齢者グループホーム
・軽費老人ホーム(ケアハウス)
・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
ただし、これらはすべて同じ目的の「老人ホーム」ではありません。
長期的な生活の場となる施設もあれば、在宅復帰を目指す施設、医療ニーズが高い人向けの施設、高齢者向けの「住宅」として位置づけられているものもあります。
そのため、
「どの施設が一番いい?」
ではなく、
「本人には何が必要なのか?」
から選ぶことが重要です。
第2章 まず老人ホームの種類を一覧で比較
| 種類 | 主な目的・特徴 | こんな人が検討しやすい |
|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム | 常時介護が必要な人の生活施設 | 介護の必要性が高く自宅生活が難しい |
| 介護老人保健施設 | リハビリ等を行い在宅復帰を目指す | 退院後などにリハビリが必要 |
| 介護医療院 | 長期的な医療と介護を一体的に提供 | 医療・介護の両方を継続的に必要とする |
| 介護付有料老人ホーム | ホームによる介護サービスを受けながら生活 | 介護付きの生活環境を求める |
| 住宅型有料老人ホーム | 生活支援+必要に応じ外部介護サービス等を利用 | 介護サービスを組み合わせて暮らしたい |
| グループホーム | 認知症の人が少人数で共同生活 | 認知症があり家庭的な環境を希望 |
| ケアハウス | 比較的低額で利用できる高齢者向け施設 | 住宅事情や経済面等から自宅生活が難しい |
| サ高住 | 安否確認・生活相談等がある高齢者向け住宅 | 比較的自立した生活を基本に住まいを確保したい |
ただし、同じ種類でも施設によって入居条件、介護・医療体制、費用、認知症対応などは異なります。
「種類が同じ=サービスも同じ」ではありません。
第3章 特別養護老人ホーム(特養)とは?
特別養護老人ホームは、常時介護が必要で、自宅で生活することが難しい人が入所する施設です。
食事・入浴・排泄などの介護、日常生活上の支援、機能訓練、健康管理などが行われます。
「親の介護度が高くなり、自宅での介護が難しい」
という場合に検討される代表的な施設です。
一方で、
「費用が比較的抑えられそうだから」
という理由だけで特養を選べるわけではありません。
入所要件があり、本人の介護状況などによって入所の必要性が判断されます。
また、希望する施設へすぐ入れるとは限りません。
「今すぐ住まいを決める必要がある」
という場合には、特養だけに絞らず他の選択肢も並行して確認することが大切です。
第4章 介護老人保健施設(老健)とは?
介護老人保健施設、いわゆる「老健」は、在宅復帰を目指すための施設です。
例えば、
「入院治療は終わったけれど、すぐ自宅へ戻るのは難しい」
「リハビリをして、もう一度自宅で暮らせる状態を目指したい」
という場合に検討されます。
看護、医学的管理のもとでの介護、リハビリ等が提供されます。
ここで注意したいのは、
老健=ずっと住み続けるための老人ホーム
とは限らないことです。
老健の大きな目的は在宅復帰です。
「長期的な住まいを探しているのか」
「まずリハビリをして自宅復帰を目指すのか」
によって選択肢が変わります。
第5章 介護医療院とは?
介護医療院は、長期的な医療と介護の両方を必要とする要介護高齢者のための施設です。
医療機能と生活施設としての機能を併せ持っています。
例えば、
・日常的な医学管理が必要
・長期療養が必要
・介護も必要
・看取りやターミナルケアについても考える必要がある
といったケースで検討されます。
老健との違いを簡単に整理すると、
老健
→ 在宅復帰を目指す
介護医療院
→ 長期的な医療・介護と生活
という目的の違いがあります。
第6章 介護付有料老人ホームとは?
介護付有料老人ホームは、介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設です。
介護が必要になった場合も、ホームが提供する特定施設入居者生活介護を利用しながら生活を継続できるタイプがあります。
介護サービスは基本的にホームの職員が提供します。
施設によって、
・認知症
・医療
・看取り
・リハビリ
・レクリエーション
・居室設備
・食事
などに違いがあります。
そのため、
「介護付だからどこでも同じ」
ではありません。
本人の状態と施設の受け入れ体制を確認する必要があります。
第7章 住宅型有料老人ホームとは?
住宅型有料老人ホームは、食事などの生活支援サービスが付いた高齢者向けの居住施設です。
介護が必要になった場合には、入居者自身が選んだ訪問介護など外部の介護サービスを利用しながら生活する仕組みが基本です。
ここが介護付有料老人ホームとの大きな違いです。
介護付
→ ホームの介護サービスを利用
住宅型
→ 必要な外部介護サービス等を組み合わせる
という違いがあります。
ただし実際のサービス提供体制はホームごとに異なります。
費用を見る場合も、
「月額利用料だけ」
ではなく、
介護サービス費
医療費
日用品
おむつ
追加サービス
などを含めて、実際に毎月いくら必要になるのか確認することが重要です。
第8章 認知症高齢者グループホームとは?
認知症高齢者グループホームは、認知症の人を対象にした地域密着型の介護サービスです。
少人数で共同生活を送りながら、食事・入浴などの日常生活上の支援や機能訓練等を受けます。
大規模施設というより、家庭的な環境の中で暮らすことを重視しています。
「認知症がある=必ずグループホーム」
ということではありません。
介護付有料老人ホームなどでも認知症に対応している施設があります。
本人の認知症の状態、身体状況、医療ニーズ、生活スタイルなどを見ながら比較します。
また、グループホームは地域密着型サービスです。
原則として、その事業所が所在する市区町村の住民が利用する仕組みである点にも注意が必要です。
第9章 軽費老人ホーム・ケアハウスとは?
軽費老人ホームは、家庭環境や住宅事情等により自宅で生活することが難しい高齢者が、比較的低額な料金で利用することを目的とした施設です。
ケアハウスは軽費老人ホームの一つです。
施設によって、
・入居条件
・収入要件
・身体状況
・介護サービスの提供方法
などが異なる場合があります。
「費用を抑えたいからケアハウス」
だけで判断せず、現在の介護度や今後介護が重くなった場合にどこまで対応できるのかも確認します。
第10章 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)とは?
サービス付き高齢者向け住宅、いわゆる「サ高住」は、高齢者向けの住宅です。
バリアフリー構造など一定の基準を満たし、少なくとも安否確認と生活相談サービスが提供されます。
ここで重要なのは、
サ高住=すべて介護付き
ではないことです。
介護が必要になった場合のサービス提供方法は住宅によって異なります。
特定施設入居者生活介護の指定を受けているサ高住もあります。
そのためサ高住を見る場合は、
「介護が必要になったらどうするのか」
「認知症が進んだ場合も住み続けられるのか」
「医療が必要になった場合は?」
まで確認することが重要です。
第11章 有料老人ホームとサ高住は何が違う?
分かりにくいポイントです。
有料老人ホームは、高齢者が入居し、食事や介護、家事、健康管理など一定の生活サービスを提供する高齢者向けの住まいです。
サ高住は、高齢者住まい法に基づく登録制度による高齢者向け住宅です。
ただし、サ高住の中には提供サービスの内容によって有料老人ホームにも該当する住宅があります。
つまり、
「有料老人ホームかサ高住か」
という名前だけでは、実際の介護体制までは判断できません。
契約内容、介護サービス、医療連携、認知症対応、費用などを個別に確認する必要があります。
第12章 認知症ならどの老人ホームを選べばいい?
認知症がある場合、候補の一つがグループホームです。
しかし、それだけではありません。
介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホームなどにも、認知症の人を受け入れている施設があります。
確認したいのは、
・現在の認知症の状態
・行動や生活上の特徴
・夜間の状況
・身体介護の必要性
・医療の必要性
・今後状態が変化した場合の対応
です。
「認知症対応可」という一言だけで決めず、
「本人の現在の状態を具体的に伝えて受け入れ可能か」
を確認します。
第13章 医療が必要ならどの施設?
医療ニーズが高い場合は、介護医療院が候補になることがあります。
一方、有料老人ホームやサ高住でも、医療機関との連携や看護職員の配置などによって対応できる内容が異なります。
例えば、
・インスリン
・経管栄養
・在宅酸素
・たん吸引
・透析
・ストーマ
・看取り
などは、
「この種類の施設なら全部対応できる」
とは言えません。
施設ごとに必ず確認します。
病院から退院して施設へ移る場合は、病院MSWや退院支援担当者、ケアマネ、施設側などと必要な医療・介護情報を共有しながら探すことが重要です。
第14章 老人ホームは「種類」だけで選ばない
施設探しで重要なのは、種類を理解したあとです。
最低でも、
- 現在の介護度
- 認知症の状態
- 必要な医療
- 月々支払える予算
- 希望地域
- 家族が通える距離
- 本人が希望する生活
- 入居希望時期
- 今後状態が変化した場合の対応
- 看取りまで希望するか
を整理します。
例えば、
「要介護3だから特養」
と自動的に決まるわけではありません。
退院期限が迫っている、医療が必要、希望地域に空きがないなど、現実の条件によって選択肢は変わります。
第15章 東京都で老人ホームを探す場合
東京都福祉局では、
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・介護医療院
・有料老人ホーム
・軽費老人ホーム
・認知症高齢者グループホーム
などの施設情報を公開しています。
有料老人ホームについては、施設ごとの重要事項説明書も公開されています。
施設を比較するときは広告やホームページだけでなく、
・料金
・職員体制
・介護サービス
・医療対応
・契約条件
・退去条件
なども確認してください。
サ高住についても東京都や国の登録情報から確認できます。
第16章 どの老人ホームが合うか分からない場合は?
ここが最も重要です。
老人ホームには多くの種類がありますが、本人・家族が最初からすべて理解して選ぶ必要はありません。
まず、
「今どんな生活で困っているのか」
を整理します。
一般社団法人東京都社会福祉支援センターでは、
・現在の身体状況
・介護度
・認知症
・必要な医療
・予算
・希望地域
・入居希望時期
・本人の希望
・家族の状況
などを確認しながら、施設探しを整理します。
また、
「退院期限が迫っている」
「身元保証人を頼める人がいない」
「緊急連絡先になってくれる家族がいない」
など、老人ホーム探し以外の問題が重なっている場合もあります。
そのような場合には、施設探しだけでなく、必要に応じて居住支援、退院支援、身元保証・身元引受、緊急連絡先、終活・死後事務など、誰が何を支える必要があるのかも整理します。
第17章 まとめ|老人ホーム選びは「施設名」ではなく「本人の状態」から
老人ホームにはさまざまな種類があります。
しかし、
「特養が一番安そう」
「認知症だからグループホーム」
「サ高住なら安心そう」
という名称だけで決めるのはおすすめできません。
まず確認するのは、
介護
認知症
医療
予算
地域
入居時期
本人の希望
です。
その条件を整理したうえで、
特養なのか、
老健なのか、
介護医療院なのか、
有料老人ホームなのか、
グループホームなのか、
ケアハウスなのか、
サ高住なのか、
候補を絞っていきます。
「種類が多すぎて、自分たちでは分からない」
という段階から相談して構いません。
老人ホーム選びの第一歩は、施設を決めることではなく、
「本人には、これからどんな生活と支援が必要なのか」
を整理することです。
6.FAQ
「老人ホームには何種類ありますか?」
代表的な選択肢として、特養、老健、介護医療院、有料老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、サ高住などがあります。ただし法制度上の位置づけや目的が異なるため、単純に「○種類」とだけ覚えるより、それぞれの役割を理解することが重要です。福祉東京都
「特養と有料老人ホームは何が違う?」
特養は常時介護が必要で家庭生活が難しい人のための介護保険施設です。有料老人ホームは民間事業者等が運営する高齢者向け住まいで、介護付・住宅型などがあります。福祉東京都
「老健はずっと住めますか?」
老健は在宅復帰に向けたリハビリ等を提供することが主目的です。長期的な生活施設を探す場合は、本人の状態に応じて他の選択肢も検討します。福祉東京都
「認知症ならグループホームですか?」
選択肢の一つですが、必ずグループホームになるわけではありません。グループホームは認知症の人が少人数で共同生活する地域密着型サービスで、1つの共同生活住居は5~9人です。有料老人ホーム等でも認知症に対応する施設があります。介護検索
「サ高住は老人ホームですか?」
サ高住は高齢者向け住宅の登録制度です。少なくとも安否確認・生活相談が提供されます。ただし提供サービスによって有料老人ホームにも該当するサ高住があります。皐月住宅情報
「医療が必要な場合はどこ?」
長期的な医療と介護の両方が必要な場合、介護医療院が選択肢になることがあります。有料老人ホームやサ高住等の医療対応は施設ごとに異なるため、必要な医療行為を具体的に伝えて確認する必要があります。厚生労働省
7.さいごに
「老人ホームの種類を調べたけれど、結局どれが親に合うのか分からない」
そんな段階からご相談いただけます。
一般社団法人東京都社会福祉支援センターでは、
「特養と有料老人ホーム、どちらを考えればいい?」
「認知症があるけれど、どんな施設なら相談できる?」
「退院日が決まっていて、早く施設を探したい」
「医療対応できる老人ホームを探したい」
「年金や予算の範囲で探したい」
「身元保証人を頼める人がいない」
といったご相談に対応しています。
最初から施設名を決める必要はありません。
現在の身体状況、介護度、認知症、必要な医療、予算、希望地域、入居時期、ご本人・ご家族の希望を整理しながら、どのような住まいが候補になるのかを考えます。
老人ホーム探しだけでは問題が解決しない場合には、必要に応じて居住支援、退院支援、身元保証・身元引受、緊急連絡先、終活・死後事務などについても、必要な支援を整理します。
ご本人・ご家族だけでなく、ケアマネジャー、病院MSW、退院支援担当者、地域包括支援センターなど支援者の方からのご相談にも対応しています。
「どの種類を選べばいいのか分からない」
そこからで大丈夫です。
まずは現在の状況をお聞かせください。
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