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高齢のご家族が「自宅での生活が難しくなってきた」「介護サービスをもっと利用したい」となったとき、真っ先に直面するのが住まいの選択です。サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)、有料老人ホーム、特養(特別養護老人ホーム)、老健(介護老人保健施設)など種類は多く、費用やサービス内容もバラバラ。初めて検討するご家族にとっては「どれを選べばいいの?」と不安だらけです。
さらに契約や入居には身元保証が必要になるケースも多く、準備不足だと希望の施設に入れなかったり、トラブルに発展することもあります。
そこで今回は、東京都社会福祉支援センターが、それぞれの施設の特徴や違い、見学時のチェックリスト、入居までの流れや費用の考え方、そして家族が事前にやっておくと良い準備について詳しく解説します。
是非この記事を参考にしてみてくださいね♪
施設の種類と特徴を知る
まずは代表的な4つの住まいの違いを整理しましょう。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
賃貸住宅に安否確認と生活相談サービスが付いたもの。自立〜軽度要介護の方に向いていて、訪問介護やデイサービスを組み合わせて暮らす形です。比較的自由度が高く、住まいとしての安心を確保しつつ、自分らしく過ごせるのがメリット。
有料老人ホーム
食事や清掃、介護サービスが施設内で提供される形態。介護度が低い方から中重度まで幅広く対応でき、施設ごとに医療やリハビリの体制も異なります。月額費用はやや高めですが、生活の全面サポートを希望する方に向いています。
特別養護老人ホーム(特養)
原則として要介護3以上の方が対象。費用負担が比較的軽いのが特徴で、入居希望者は多く、待機期間が長くなりがちです。生活の場として長期入居でき、介護度が重い方でも安心。
介護老人保健施設(老健)
在宅復帰を目的とした施設で、医師やリハビリスタッフが常勤。入院から自宅に戻る前の中間施設という位置づけで、入居期間は3〜6か月程度と比較的短いです。
「どこがベストか?」ではなく、今の状態と目的に合う施設を選ぶことが重要です。
見学時のチェックリスト
施設を選ぶときはパンフレットやホームページだけでは分からない部分を確認することが大切です。見学時に注目したいポイントを整理しました。
- 職員の対応:入居者への声かけの仕方、名前で呼んでいるか、表情の柔らかさ。
- 清潔感・ニオイ:トイレや廊下の臭い、清掃のタイミング。消臭剤でごまかしていないか。
- 入浴・排泄支援:プライバシー配慮がされているか、記録が共有されているか。
- 医療体制:夜間のオンコール、協力医療機関、看取り対応の有無。
- 食事:嚥下対応、刻み食・ミキサー食の用意、栄養バランス。
- リハビリ・アクティビティ:参加の自由度、個別プログラムがあるか。
- 事故・トラブル時の対応:転倒や急変時の家族への連絡フロー。
- 面会・外出ルール:予約制か、時間制限の有無、オンライン面会の可否。
- 費用の透明性:基本費用とオプション費用の内訳、医療費やおむつ代の扱い。
- 退去条件:医療度が上がったときや看取り移行時の対応。
見学は平日と休日、昼と夕方で雰囲気が違うため、可能であれば複数回行くのがおすすめです。
入居までの流れ
- 情報整理:介護度、病歴、服薬状況、日常生活動作をまとめる。
- 候補選び:3〜5施設に絞る。インターネット情報だけでなく、地域包括支援センターからも情報を得る。
- 見学・体験入居:家族と一緒に訪問し、必要ならショートステイを利用。
- 必要書類準備:診療情報提供書、介護保険証、印鑑証明、収支資料など。
- 入居審査・契約:重要事項説明書と運営規程を必ず読み合わせる。
- 入居・初期対応:ケアプランの作成、緊急連絡体制の確認。
費用の考え方
施設選びで多くの方が悩むのが費用です。
入居一時金:有料老人ホームなどで必要な場合があり、数百万円〜数千万円と幅広い。償却期間や退去時返還の条件を確認しましょう。
月額費用:家賃・管理費・食費・水道光熱費・介護費用・オプションサービス・医療費・おむつ代などを合算してシミュレーションする。
介護度の変化:要介護度が上がると自己負担額も増えるので、将来の負担も見込んでおく。
公的制度:高額介護サービス費制度や医療費控除、生活保護の住宅扶助なども活用できるケースがあります。
→ 比較は「初期費用」だけでなく「月額実負担」で行うのが鉄則です。
身元保証の必要性
入居契約や緊急時対応には身元保証人が必要になることが多いです。
- 契約・入居・退去時の手続き
- 緊急時の同意や医療判断
- 費用未払い時の対応
身内で担うのが難しい場合は、専門の身元保証サービスを利用できます。ただしサービス内容や費用範囲(入院時、看取り時、死亡後の対応まで含むか)を契約前に必ず確認しましょう。
家族が準備しておくと良いこと
- 情報ファイルの作成:病歴、服薬内容、食の好み、生活習慣などをまとめる。
- お金の整理:年金口座、公共料金、医療費の支払い方法を明確にしておく。
- 意思確認:延命治療や看取りについて、ご本人の意向を聞いておく。可能なら書面化すると後のトラブルを防げます。
よくある質問
- Q. サ高住と有料ホーム、どちらがいい?
A. 自立〜軽度で生活支援中心ならサ高住、介護度が高く日常生活全般の支援が必要なら有料ホームがおすすめ。夜間体制の有無を必ず確認してください。 - Q. 特養の待機中はどうする?
A. 老健やショートステイでつなぐのが一般的。医療度が高ければ医療対応型施設を検討。 - Q. 身元保証が不安です。
A. 専門サービスと契約する方法があります。保証範囲(入退院、死亡後の対応など)を確認してから契約を。
まとめ
高齢者の住まい選びは、「今の状態」「これからの生活設計」「家族の支援体制」によって最適な選択肢が変わります。施設の違いを理解し、実際に見学して確認することで後悔のない選択につながります。
東京都社会福祉支援センターでは、候補抽出から見学の同行、契約確認まで一貫してサポートしています。また、ご家族同士で情報交換ができる**「みらいカフェ」**を定期開催し、安心して相談できる場も用意しています。
まずはお気軽にご相談ください。要介護度や病歴、収支の分かる範囲だけでも結構です。オンラインや出張相談も対応しています。
東京都社会福祉支援センターでは、ひとりひとりに合わせたサービスをご提供しています。
また、相談は何回でも無料ですので、お気軽にお問い合わせください!
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みらいグループでお手伝いできること
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