目次
こんにちは。東京都社会福祉支援センターです。
私たちのもとには日々、高齢者の介護や住まいに関するご相談が数多く寄せられています。中でも近年特に増えているのが、「高齢の親が介護施設への入居を嫌がっていて困っている」というご相談です。
「施設に入ってもらった方が安心なのはわかっているけど、本人が頑なに拒否していて…」
「無理やり入れたくはないけれど、自宅での介護も限界」
こうした声に共通しているのは、「家族としてどうするのが正解かわからない」という切実な悩みです。
今回は、本人が施設入居に抵抗を示す背景や、その気持ちにどう寄り添いながら、より良い選択をしていくかについて、具体的な視点でお話ししていきます。
是非この記事を参考にしてみてくださいね♪
高齢者が施設入居を嫌がる理由とは?
高齢者が介護施設への入居を拒むのには、さまざまな理由があります。
代表的なものは以下の通りです。
- 「まだ自分でできる」という自負やプライド
- 住み慣れた自宅を離れる不安や喪失感
- 介護施設に対するネガティブなイメージ(閉鎖的、自由がない など)
- 「家族に迷惑をかけたくない」という気持ちと矛盾した依存心
高齢者にとって「家を出る」という行為は、自分の生活の主導権を失うように感じられることもあり、それが強い抵抗感につながります。
特に認知症がある場合、「場所が変わる」ということ自体が混乱や不安の引き金になることも多く、周囲の説明が届きにくい状態になることも少なくありません。
無理に説得してはいけない理由
本人が納得しないまま入居させた場合、施設での生活がうまくいかず、
以下のような問題が起きることがあります。
- 入居後に強いストレスや不安を感じ、体調が悪化する
- 職員や他の入居者とのトラブルが起きる
- 家に帰りたくて施設から脱走しようとする
- 家族との関係がこじれてしまう
たとえ家族が「このまま自宅で生活するのは危ない」と感じていても、本人の意思を無視した判断は結果的に良い結果を生まないことが多いのです。
だからこそ大切なのは、本人の不安や抵抗感に耳を傾ける姿勢。頭ごなしに否定せず、「なぜ嫌なのか」「どうすれば安心できるのか」を一緒に考えることが第一歩になります。
徐々に慣れてもらう「段階的アプローチ」
いきなり「入居しましょう」と伝えるのではなく、段階的に慣れてもらう方法が有効です。たとえば:
- まずはデイサービス(通所)を利用して、外部の介護サービスに触れてもらう
- ショートステイを数日体験し、施設の雰囲気に慣れてもらう
- 入居を前提とせず、「リハビリに行ってみよう」「お友達ができるかもね」と声かけする
中には、最初は嫌がっていたものの、通所での交流をきっかけに気持ちが前向きになるケースも多くあります。
大切なのは「本人にとって、居心地のよい場所かどうか」を体感してもらうこと。
短期的に様子を見ながら、段階的に入居の選択肢を広げていくスタイルが現実的です。
家族の介護負担と限界を見つめる
本人の希望を尊重するのはもちろんですが、介護する家族側にも限界があります。
特に以下のような状態は、早めに支援の手を借りるタイミングです。
- 夜間の対応が必要で、家族が眠れない状態が続いている
- 認知症による徘徊や妄想が頻繁に起きている
- 仕事や子育てと両立できず、精神的にも肉体的にも疲弊している
- 家族内で介護を巡る衝突が増えている
家族が倒れてしまえば、介護は続けられません。
「頑張りすぎずに頼ること」も、立派な介護のひとつです。
専門職や第三者の力を借りる
本人が家族の話だと頑なになる場合、第三者の存在が効果的なこともあります。
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
- かかりつけ医や訪問看護師
- 地域包括支援センター
- 私たち「東京都社会福祉支援センター」などの相談窓口
第三者から「施設入居はあなたの安心のため」「一人暮らしより安全ですよ」と伝えることで、本人も冷静に受け止められるケースがあります。
また、客観的なアドバイスを通して家族の迷いも軽くなり、心に余裕が生まれることも多いです。
本人も家族も納得できる「選択肢」を探る
介護施設といっても、種類はさまざまです。
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、それぞれ特徴が異なります。
- 自由度を重視する人には「民間の有料老人ホーム」
- 認知症対応を優先したい場合は「グループホーム」
- まだ比較的元気な人には「サ高住」も視野に
施設見学を一緒に行うことで、本人の気持ちも変わるかもしれません。
実際の生活空間や食事、スタッフの雰囲気を見ることで、漠然とした不安がやわらぎます。
選択肢を「本人と一緒に」探すことが、納得のいく一歩につながります。
迷ったときは、東京都社会福祉支援センターへご相談ください
施設入居は、本人と家族にとって大きな決断です。
正解は一つではなく、ご家庭ごとに「ちょうどいい答え」が違って当然です。
私たち東京都社会福祉支援センターでは、介護に関する悩みや施設選び、手続きのことなど、幅広いご相談を受け付けています。
「何から始めていいかわからない」
「まずは誰かに話を聞いてほしい」
そんな時こそ、どうぞお気軽にご連絡ください。
どんな選択であっても、「相談してよかった」と思えるよう、一緒に考えていきます。
まとめ
- 施設入居の拒否は、本人なりの「想い」があるからこそ
- 無理に説得せず、段階的に慣れてもらうことが大切
- 家族の限界にも目を向けて、無理のない介護を
- 専門職の力を借りながら、「納得できる選択肢」を探していこう
高齢者が施設への入居を嫌がるのは、決してわがままではなく、自分らしく生きたいという強い気持ちの表れです。
無理に説得するのではなく、不安に寄り添いながら、段階的に慣れてもらうことが大切です。
また、介護するご家族が疲弊してしまわないためにも、限界を感じる前に周囲へ相談する勇気を持ちましょう。
施設選びは、本人も家族も納得できる形を見つけることが何より大切です。
困ったときは、一人で抱え込まず、東京都社会福祉支援センターまでお気軽にご相談ください。
一緒に、よりよい選択を考えていきましょう。
東京都社会福祉支援センターでは、ひとりひとりに合わせたサービスをご提供しています。
また、相談は何回でも無料ですので、お気軽にお問い合わせください!
コチラの記事も読まれています⇩
- 高齢者施設への入居、本人が嫌がる時はどうする?
- 【足立区版】身元保証が必要になる場面と安心して任せる方法
- 施設入居と自宅での生活、どちらを選ぶ? 将来を見据えた賢い選択ガイド
- 入院時の“身元保証人”がいない…どうすればいい?頼れる支援制度と民間サービスの活用法
- 自宅から通える!通所型サービスってどんなところ?葛飾・足立エリアの特徴も解説
みらいグループでお手伝いできること
一般社団法人 東京都社会福祉支援センター
エリア:葛飾区・足立区
業務内容:高齢者向けサービス全般・老人ホーム等の施設紹介・相続相談・死後事務・任意後見
東京都社会福祉支援センターの詳細はコチラをクリック↓
//fudosan-mirai.jp/real_estate_sell/20230907132921/
一般社団法人 福祉のみらい
エリア:葛飾区・足立区
業務内容:施設紹介・身元保証(入院時の身元保証・施設や老人ホーム入居時の身元保証・賃貸物件契約時の身元保証など) 生活サポート(買い物同行や代行・病院付き添い・入院手続き・施設見学同行・各種手続きのサポートなど生活する上でのお困りごと全般のサポート) エンディングサポート(葬儀・納骨・死後の事務手続き・ 保険や年金の脱退手続き・遺品整理・相続手続き)
福祉のみらいの詳細はコチラをクリック↓
//fudosanmirai.jp/momioto_adachi/20230608130929/
不動産のみらい
エリア:葛飾区・足立区
業務内容:不動産売買仲介 不動産売却 住み替え 不動産売却時の不動産査定 不動産買取 相続に伴う不動産売却 離婚に伴う不動産売却 任意売却 住宅ローンの支払いが困難・滞った物件の売却 土地売却 戸建て売却 マンション売却 空き家対策 遠方からの不動産売却