過ごしやすい老人ホームの見分け方とは?施設見学のポイントを解説!

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「親御さんや自分自身のために、そろそろ老人ホームを考え始めたけれど、何を基準に選べば良いのか分からない…」

少子高齢化が進む現代において、老人ホームは多くの方にとって身近な選択肢となりつつあります。しかし、大切な家族や自分自身が安心して快適に暮らせる施設を選ぶのは、決して簡単なことではありません。パンフレットやウェブサイトだけでは分からない情報も多く、後悔のない選択をするためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

そこで今回は、東京都社会福祉支援センターが、長年安心して暮らせる「過ごしやすい老人ホーム」を見分けるための具体的な方法や、施設見学で必ずチェックすべきポイント、さらには施設職員への効果的な質問リストまで、網羅的に解説します。

人生の終盤を安心して、そして自分らしく過ごすために、この記事を読んで、あなたやあなたの大切な方が、本当に満足できる老人ホームを見つけるための一歩にしてみてくださいね♪

過ごしやすい老人ホームの見分け方12選

「過ごしやすい」と感じるポイントは人それぞれですが、多くの方に共通する大切な基準があります。ここでは、後悔しない老人ホーム選びのために、ぜひ確認しておきたい12のポイントをご紹介します。

1.立地条件と周辺環境

  • 家族が面会に行きやすい場所か?
  • 駅からのアクセスは良いか?
  • 周辺に公園や商店街など、散歩や買い物ができる場所はあるか?
  • 騒音や排気ガスなど、住環境を害する要素はないか?
  • 災害時の安全性は確保されているか(海抜、地盤など)?

2.費用の透明性と妥当性

  • 入居一時金、月額利用料の内訳は明確か?
  • 介護保険自己負担分以外に、どのような追加費用が発生する可能性があるか?(医療費、消耗品費、レクリエーション費など)
  • 近隣施設の費用と比較して妥当な範囲か?
  • 将来的に介護度が変化した場合の費用変動についても説明があるか?

3.医療・看護体制の充実度

  • 協力医療機関との連携はスムーズか?
  • 24時間看護師が常駐しているか、あるいはオンコール体制か?
  • 緊急時の対応マニュアルは整備されているか?
  • 看取り介護に対応しているか?
  • 持病や医療的ケア(インスリン注射、胃ろう、喀痰吸引など)への対応は可能か?

4.介護サービスの質と個別対応

  • 介護職員の人員配置は手厚いか(法律の基準以上か)?
  • 個別のケアプランは丁寧に作成・説明されるか?
  • 入居者一人ひとりの状態や希望に合わせた柔軟な対応をしてくれるか?
  • 認知症ケアに関する専門知識や経験は豊富か?
  • リハビリテーション(機能訓練)は受けられるか?

5.食事の質と楽しさ

  • 栄養バランスの取れた献立か?
  • 季節感や彩りのある、美味しそうな食事か?
  • 温かいものは温かく、冷たいものは冷たく提供されるか?
  • 個人の健康状態(アレルギー、嚥下状態など)に合わせた食事形態(刻み食、ミキサー食など)に対応しているか?
  • 食事の時間はゆったりと取られているか?食堂の雰囲気は良いか?

6.レクリエーションやアクティビティの多様性

  • 内容はマンネリ化していないか?
  • 参加は強制ではなく、本人の意思が尊重されるか?
  • 運動系、文化系などバランスの取れた内容か?
  • 施設外への外出イベントはあるか?

7.居室の快適性とプライバシー

  • 居室の広さや設備は十分か(トイレ、洗面台、収納など)?
  • 日当たりや風通しは良いか?
  • プライバシーは守られる構造になっているか?
  • ナースコールの設置場所は適切か?
  • 個人の家具や思い出の品を持ち込めるか?

8.共用スペースの清潔感と機能性

  • 食堂、リビング、浴室、トイレなどの共用スペースは清潔に保たれているか?
  • バリアフリー設計になっているか?手すりの設置や段差の解消は十分か?
  • 共用スペースは入居者がくつろげるような雰囲気か?
  • 面会スペースは確保されているか?
  • 庭やテラスなど、屋外で過ごせるスペースはあるか?

9.施設全体の雰囲気と入居者の表情

  • 施設全体が明るく、活気があるか?
  • 入居者の表情は穏やかで、楽しそうに過ごしているか?
  • 入居者同士のコミュニケーションは活発か?
  • 施設内に不快な臭いはないか?

10.スタッフの対応と専門性

  • スタッフの言葉遣いや態度は丁寧で親切か?
  • 入居者や家族の要望に耳を傾け、真摯に対応してくれるか?
  • スタッフの表情は明るく、仕事に誇りを持っているように見えるか?
  • 介護福祉士などの有資格者の割合は高いか?
  • 研修制度は充実しており、スタッフのスキルアップが図られているか?

11.口コミ・評判と第三者評価

  • インターネット上の口コミや評判はどうか(鵜呑みにせず参考程度に)?
  • 第三者評価機関による評価結果は公開されているか?
  • 地域からの評判は良いか?

12.運営方針と理念への共感

  • 施設の運営方針や理念に共感できるか?
  • どのような介護を目指しているのか明確か?
  • 情報公開は積極的に行われているか?
  • 経営母体は安定しているか?

老人ホームの施設見学で見るべきポイント8選

パンフレットだけでは分からない、施設の「生きた情報」を得るためには、施設見学が不可欠です。見学時には、以下の8つのポイントを重点的にチェックしましょう。

1.清掃状況と衛生管理

  • 居室、共用スペース、浴室、トイレなどが清潔に保たれているか。隅々まで清掃が行き届いているかを確認しましょう。
  • 不快な臭い(尿臭、体臭、カビ臭など)がしないか。換気は十分に行われているか。
  • 感染症対策(手指消毒液の設置、マスク着用など)は徹底されているか。

2.安全性への配慮

  • 床が滑りやすくなっていないか。段差は解消されているか。
  • 手すりの設置場所や高さは適切か。
  • 非常口や避難経路は分かりやすく表示されているか。消火設備は整っているか。
  • 浴室やトイレにナースコールは設置されているか。

3.スタッフの表情と入居者との関わり方

  • スタッフは笑顔で挨拶をしてくれるか。忙しそうにしていても、丁寧に対応してくれるか。
  • 入居者に対して、どのような言葉遣いや態度で接しているか。威圧的だったり、子供扱いしたりしていないか。
  • 入居者とスタッフが楽しそうに会話している場面はあるか。
  • スタッフ同士のコミュニケーションは円滑か。

4.入居者の様子と施設の雰囲気

  • 入居者の表情は明るいか、穏やかか。
  • 入居者同士が談笑したり、一緒に何かをしたりしている様子は見られるか。
  • 施設全体が落ち着いた雰囲気か、あるいは活気があるか。どちらが本人に合っているか。
  • リビングなどの共用スペースで過ごしている入居者の様子はどうか。孤立している人はいないか。

5.食事の時間帯の見学(可能であれば)

  • 食事の準備や配膳の様子はどうか。
  • 食事中の入居者の表情はどうか。美味しそうに食べているか。
  • 食堂の雰囲気はどうか。会話はあるか。
  • スタッフは食事介助を丁寧に行っているか。

6.実際の居室の見学

  • モデルルームだけでなく、実際に入居者が生活している居室(空室があれば)を見学できるか。
  • 日当たり、風通し、広さ、収納などを確認する。
  • 隣の部屋の音は聞こえやすいか。

7.共用施設の利用状況

  • リビングやレクリエーションルームなどの共用施設は、実際に入居者に利用されているか。
  • 図書コーナーや趣味のスペースなどが有効活用されているか。
  • 浴室(個浴、機械浴など)の種類や清潔度はどうか

8.掲示物や配布物の内容

  • 掲示板にはどのような情報が掲示されているか(イベントの案内、献立表、スタッフ紹介など)。
  • 施設からの配布物(広報誌など)は、分かりやすく、情報が充実しているか。
  • 入居者の作品などが飾られているか。

施設職員への質問リスト:必ず確認すべき9項目

施設見学時には、遠慮せずに積極的に質問することが大切です。疑問点を解消し、より深く施設を理解するために、以下の9つの項目は必ず確認しましょう。

1.費用に関する詳細

  • 月額利用料に含まれるサービスと、別途費用がかかるサービスを具体的に教えてください。
  • おむつ代、医療費、理美容代など、追加費用の目安はどのくらいですか?
  • 入居一時金の償却期間と返還金について教えてください。

2.医療・看護体制について

  • 夜間の看護師の配置はどうなっていますか?緊急時の対応フローを教えてください。
  • 協力医療機関の専門分野と、受診時の付き添い体制について教えてください。
  • 看取り介護を希望する場合、どのような対応をしてもらえますか?

3.介護サービスの内容

  • 一人ひとりの状態に合わせた個別ケアプランは、どのように作成されますか?
  • 入浴の頻度や介助方法について教えてください。
  • 認知症の方への具体的なケア内容や、専門スタッフの配置について教えてください。

4.人員配置とスタッフの体制

  • 介護職員と看護職員の、日中と夜間の人員配置基準を教えてください。
  • スタッフの平均勤続年数や離職率はどのくらいですか?
  • スタッフの研修制度や資格取得支援について教えてください。

5.食事について

  • アレルギー対応や、好き嫌いへの配慮はどの程度可能ですか?
  • きざみ食やミキサー食など、食事形態の変更はどのように対応していますか?
  • 行事食やイベント食はありますか?

6.レクリエーションと日中の過ごし方

  • 1週間のレクリエーションのスケジュールを教えてください。
  • レクリエーションへの参加は自由ですか?参加しない場合、どのように過ごせますか?
  • 機能訓練(リハビリ)は、どのような内容で、どのくらいの頻度で受けられますか?

7.面会・外出・外泊のルール

  • 面会時間に制限はありますか?面会場所はどこですか?
  • 外出や外泊は自由にできますか?その際の手続きについて教えてください。
  • 家族が宿泊できる設備はありますか?

8.入居者や家族とのコミュニケーション

  • 施設側から、入居者の日々の様子や健康状態について、家族へはどのくらいの頻度で、どのような方法で連絡がありますか?
  • 家族からの相談や要望は、誰に伝えればよいですか?
  • 家族会や運営懇談会などは開催されていますか?

9.退去に関する条件

  • どのような場合に退去を求められることがありますか?(医療依存度が高くなった場合、問題行動など)
  • 退去後の住まい探しに関する相談や支援はありますか?

入居者本人の身体状況や希望に合った施設選びが大事

ここまで様々なチェックポイントを挙げてきましたが、最も大切なのは「入居者本人にとって過ごしやすい施設かどうか」という視点です。

例えば、活発な方であればレクリエーションが充実している施設、静かに過ごしたい方であれば落ち着いた雰囲気の施設が良いでしょう。医療的ケアが必要な場合は、看護体制の手厚さが重要になります。

  • 本人の意思を尊重する: 可能であれば、必ず本人と一緒に見学し、本人の意見や感想を丁寧に聞きましょう。「ここに住みたい」と思えるかどうかが一番大切です。
  • 身体状況の変化を考慮する: 現在の状態だけでなく、将来的に介護度が上がったり、医療的ケアが必要になったりする可能性も考慮して、長期的に安心して暮らせる施設を選びましょう。
  • 複数の施設を比較検討する: 最低でも2~3ヶ所の施設を見学し、それぞれの特徴や雰囲気を比較検討することが重要です。焦らず、じっくりと時間をかけて選びましょう。
  • 体験入居を利用する: 可能であれば、ショートステイや体験入居を利用して、実際の生活を体験してみることをお勧めします。食事やスタッフの対応、他の入居者との相性などを肌で感じることができます。

まとめ

過ごしやすい老人ホームを見つけるためには、情報収集と比較検討、そして何よりも実際に足を運んで自分の目で確かめることが不可欠です。

今回ご紹介した「見分け方12選」「施設見学のポイント8選」「職員への質問リスト9項目」を参考に、入居者本人の希望や心身の状態に最も合った施設を選びましょう。

老人ホーム選びは、人生の大きな決断の一つです。焦らず、納得いくまで情報を集め、専門家(ケアマネジャーや地域包括支援センターの相談員など)の意見も参考にしながら、後悔のない選択をしてください。

私達、一般社団法人 東京都社会福祉支援センターでは、お客様ひとりひとりに合ったサービスの提供をしています。

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